インプラント

インプラントってなに?

失われた歯の位置にチタンで出来た人工的な歯根を埋め込むことによってもとのようにしっかりとした美しい歯を取り戻すことが出来ます。
インプラント治療により失われた機能が回復できるだけではなく、審美的な回復も可能になります。

治療の流れ

インプラント埋入手術に伴う不自由さ痛みの程度、およびその継続期間は臼歯の抜歯と同じくらいと考えてください。

埋入手術は局所麻酔下で行います。顎骨を露出し、そこにインプラントを埋入し傷を縫合します。
やがてインプラントは周囲の骨と結合し、安定します。インプラントと骨が結合するまでの間、定期的に検診を行い、インプラントの状態をチェックします。約6~24週間でインプラントは周囲の骨と完全に結合されます。
その後にヘッド部を装着しますが、ITIインプラントでしたらこの段階での2回目(※)の手術をしなくてすみます。

※患者さんの状況によっては、ITIインプラントも手術2回法を選択する場合もあります。
※また、インプラント手術の前に、骨を形成する為の手術が必要となる場合もあります。詳しくは歯科医師の先生にご相談下さい。

STEP 1. 診断と治療計画

レントゲンなどによって十分な診断の後、インプラント治療に関する説明を受けます。
インプラント治療は専門のトレーニングを受けた歯科医師のみが行います。

STEP 2. インプラント手術

チタン製の小さなネジのような形状のインプラントを局所麻酔で顎の骨の中に埋め込みます。

STEP 3. インプラントと骨がくっつくのを待つ

インプラントと骨がしっかりとくっつくまで約6~24週間(※)待ちます。
この期間、一般的にはインプラントの上に仮歯を入れておきます。
※骨の状態など、様々な条件により異なります。

STEP 4. 歯の装着

ITIインプラントなら、ここで人口の歯を取り付けます。
手術2回式のインプラントの場合はここでもう一度手術してインプラントの頭を出さなければなりません。
インプラント治療の終了後はホームケアが重要です。正しい歯みがきと半年に一度は定期検診を受けましょう。

インプラントを長持ちさせるためには?

インプラントの上に歯をかぶせ、インプラント治療が一応終了しました。それからが問題です。あなたのインプラントを長期に渡って機能させることができるかどうかはあなた次第です。

1.毎日の念入りな歯みがき

最も重要なホームケアが歯みがきです。
「食べたらすぐにみがく」を心がけ、指導された正しいブラッシングをおこないましょう。

2.歯医者さんでの定期検診

当たり前のことですが、インプラントには神経がありません。
ですから感染が起こっても自覚がありません。グラグラ動いてきたり、膿が出てはじめて気が付くのですが、こうなってからでは手遅れです。

治療終了後は先生の指示に従って必ず定期的に検診を受けましょう。
検診では、インプラントの状態、歯肉の状態、かみ合わせのバランスのチェックなどと専門家(歯科衛生士)による歯のお手入れを行います。

また、定期検診はインプラントを入れた歯医者さんでしてもらいましょう。
あなたのインプラントのこと、骨の状態、歯肉の状態、お口の中全体の事など、インプラント手術を通じての情報はその歯医者さんがしっかりチェックしてくれます。

インプラントのよくある質問

Q. インプラントの手術は痛いですか?腫れますか?

A. 口の中だけの局所麻酔をしてからインプラントをいれますので、ほとんど痛みは感じません。
処置時間はだいたい30~120分位です。ただし、麻酔がきれてからは傷口の痛みがまったくないわけではありません。
手術後1~2日痛みや腫れが出る場合がありますが通常すぐに治ります。


Q. インプラントはどのくらいもちますか?

A. インプラントはチタン製でとても丈夫ですので何か問題が起こらなければ半永久的にお口の中で機能します。
しかし、はみがきが十分にできないでインプラントの周りに歯垢がついた状態にしていると天然歯と同様、歯槽膿漏のような状態となりインプラントの周りの骨がやせてしまってグラグラ動いてしまいます。このようになったインプラントは抜くしか仕方ありません。
インプラントを長持ちさせるためには、毎日しっかりとはみがきし、必ず定期検診を受けてチェックと指導をしてもらわなければなりません。


Q. 治療費はどのくらいかかりますか?

A. インプラント治療は自由(自費)診療ですので診察を含め、保険はききません。
使用するインプラントの本数や種類、上に装着する人口歯の種類、症例の難易度によって費用は異なります。事前に先生とよく相談してください。


Q. 以前の自分の歯と同じように噛むことはできますか?

A. インプラントは顎の骨としっかりとくっついて丈夫な土台となり、りんご、たくあん、せんべい、あわびの造り、するめなどほとんどの物はしっかりと噛めます。以前の自分の歯以上かもしれません。